業界別ガイド
インバウンド需要が戻ってきた今、旅館のウェブサイトに必要なこと
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訪日外国人数がコロナ前の水準を超えた、というニュースが出るようになってから、旅館や宿泊施設の方からのご相談が増えました。
「英語のページはあるんですが、外国人からの直接予約がほとんどなくて」
よくあるパターンです。ページはある。でも使われていない。
なぜそうなるのか、少し掘り下げてみたいと思います。
外国人ゲストが予約前にしていること
まず知っておきたいのは、外国人ゲストの「予約前行動」が、日本人とかなり違うということです。
日本人の場合、じゃらんや楽天トラベルなどのプラットフォームで検索・比較して予約する流れが多い。でも、欧米やオーストラリアからの旅行者の多くは、旅行の数ヶ月前から情報を集め、宿を選ぶプロセス自体をかなり時間をかけて行います。
その中で、宿の公式サイトを訪れる目的は「決める前の最終確認」です。予約サイトでは読み取れない「雰囲気」や「価値観」を、公式サイトで確かめようとしている。
だから、英語のページがあっても、そこに「雰囲気」が伝わらなければ——つまり「泊まってみたい」と思わせるものがなければ——予約にはつながりません。
多くの旅館サイトで不足しているもの
実際にいくつかの旅館サイトを見比べてみると、似たような課題が浮かんできます。
まず、写真の使い方。日本語サイト用に撮影した写真をそのまま使っているケースがほとんどですが、外国人ゲストが「見たいもの」は少し違います。客室や食事の写真は当然として、施設全体の雰囲気、近隣の景色、スタッフの様子——「ここに来ると、こういう体験ができる」というイメージが伝わる写真が必要です。
次に、食事についての説明。旅館の食事は大きな魅力のひとつですが、「夕食付きプランあり」という情報だけでは外国人には何もわかりません。どんな食材を使っているのか、アレルギーや食事制限への対応はあるか、地元の食文化とどう関係しているか——こういった情報が英語でないと、「安心して泊まれるかどうか」の判断ができないのです。
そして、アクセスの情報。日本人にとって当たり前の「最寄り駅から送迎あり」という記述も、「空港から何時間くらいかかるのか」「荷物はどうすればいいのか」まで書かれていないと、外国人には使えない情報になってしまいます。
「直接予約を増やしたい」ならば
OTAへの依存を減らし、自社サイトからの直接予約を増やしたいと考えている宿泊施設は多いと思います。
そのためには、英語ページを「あるだけ」の状態から、「読んだ人が泊まりたいと思える」状態に育てていく必要があります。
完璧にする必要はありません。でも、「誰に向けて書いているのか」を意識して、少しずつ磨いていくことが大切です。
もし「うちのサイトはどうだろう」と気になる方がいれば、一度見せていただくだけでも、いくつか具体的なことがお伝えできると思います。

